歯みがきのたびに歯ぐきから血が出たり、口臭やねばつきが気になったりすると、「歯周病かも」と不安になる方は少なくありません。
さらに「もう手遅れなのでは」「歯が抜けたらどうしよう」と心配が強まることもあるでしょう。
その悩みは珍しくありません。歯周病は痛みが出にくく、気づかないうちに進むことがあるためです。
本記事では、歯科ハミール本院 院長の赤崎 絢が、見逃しやすい4つの変化と受診目安をわかりやすく解説します。
歯みがき粉やうがいで対処できる範囲も整理するので、今の状態を判断する参考にしてください。

目次
歯周病は手遅れになる?まず知っておきたい2つの考え方
「歯周病が手遅れだったらどうしよう」と不安になるのは、決して大げさではありません。
歯周病は、気づいたときには進んでいるケースもあるため、早めに状態を確認しておくことが大切です。
ここでは、歯周病が気になるときに押さえておくべき考え方を2つ紹介します。
「手遅れかも」と不安になるのはどんなとき?
歯周病が気になり始めるのは、強い痛みがあるときよりも、小さな違和感が続いたときです。
たとえば、歯ぐきの調子がいつもと違う日が増えたり、口の中の不快感が取れなかったりすると、「このまま放っておいて大丈夫なのかな」と不安になる方もいるでしょう。
こうした変化は、忙しさの中で見過ごされやすく、つい後回しにしてしまいがちです。
しかし、歯周病は進行すると、歯が動く感じや噛みにくさにつながることもあります。気になる状態が続く場合は、早めに確認しておくと安心です。
歯科ハミール本院では、X線写真や歯周ポケット測定、出血の有無などを丁寧に確認し、複数の視点から状態を把握したうえで治療方針を立てています。
歯周病は放置すると進みやすい(痛みが出ないこともある)
歯周病で注意したいのは、つい「痛みがないから大丈夫」と考えてしまう点です。
歯や歯ぐきに強い痛みが出ないまま進むこともあるため、気づかないうちに悪化してしまうケースがあります。
たとえば、歯ぐきの出血や腫れがあっても、「歯みがきの力が強かっただけかも」「疲れているせいかも」と様子を見てしまうこともあるでしょう。
しかし、放置している間に状態が進むと、口臭が強くなったり、歯が動く感じが出たりすることもあります。
その結果、「もっと早く相談しておけばよかった」と感じる方も少なくありません。
不安があるときは、できるだけ早めに状態を確認し、必要に応じてケアを始めることが大切です。
関連記事:歯周病の本当の原因は?プラークだけではない生活習慣に潜むリスク
歯周病が進んでいる可能性がある4つの症状(手遅れのサイン)

歯周病は、初期のうちは「なんとなく気になる」程度で済むこともあります。
しかし、状態が進むと日常生活の中でも、わかりやすいサインが見られるようになります。
ここでは、歯周病が進んでいる可能性がある症状を4つ確認しておきましょう。
当てはまるものがある場合は様子を見続けず、早めに歯科医院へ相談することが大切です。
歯がグラグラするのは危険?目安を整理
歯を指で触ったときに動く感じがあったり、噛むと歯が浮くような感覚があったりする場合は注意が必要です。
歯周病が進むと、歯を支える部分が弱くなり、歯が安定しにくくなることがあります。
「少し動く気がするだけだから」と様子を見たくなるかもしれません。
ただし、歯のぐらつきは進行のサインになることもあるため、軽く見ないようにしましょう。
歯ぐきから膿が出るときに疑うこと
歯ぐきを押したときに白っぽい液が出る、口の中にいやな味がする、といった変化がある場合も注意が必要です。
歯ぐきの中で炎症が強くなっている可能性があります。
膿が出る状態は、すでに歯ぐきのトラブルが進んでいるサインと考えられます。
痛みが強くない場合でも放置せず、気になるときは歯科医院を受診しましょう。
口臭が強くなるのは歯周病のサイン?
口臭が気になって歯みがきを頑張っているのに、なかなか改善しない場合は、歯周病が関係していることがあります。
歯周病が進むと口の中の環境が悪くなり、においが強くなるためです。
一時的にマウスウォッシュでごまかせても、原因が残ったままでは繰り返しやすくなります。
口臭が続くときは、「体質だから」と決めつけず、原因をそのままにしないことが大切です。
噛むと痛い・食べづらいときの注意点
噛んだときに歯ぐきが痛い、特定の歯だけ違和感がある、食事がしにくいと感じる場合は注意が必要です。
歯周病が進んで歯ぐきの状態が悪くなると、噛む刺激が負担になり、痛みにつながることがあります。
また、噛みにくさがあると無意識に反対側だけで噛むようになり、食事がストレスになる方もいます。
気になる症状が続く場合は、無理に我慢せず早めに歯科医院で相談しましょう。
なお、歯科ハミール本院では、噛みにくさの背景に歯周病以外の要因が重なっていないかも含めて、原因を総合的に評価しています。
関連記事:歯茎が腫れて膿が出る原因3つと歯医者に行く判断の目安
歯周病は痛みがなくても進む?見逃しやすい4つの変化

歯周病は、虫歯のようにズキズキ痛むことが少なく、「なんとなく変かも」と感じる程度で進むことがあります。
そのため、気づいたときには状態が進んでいた、というケースも珍しくありません。
ここでは、歯周病を見逃しやすい4つの変化を紹介します。
当てはまるものがある場合は、「疲れのせいかな」と流さず、口の中のサインとして受け止めることが大切です。
痛みがなくても進む理由(気づきにくいポイント)
歯周病がやっかいなのは、進行していても強い痛みが出ないことがある点です。
日常生活に支障が出にくいため、違和感があっても「様子を見よう」と後回しにしてしまう方もいます。
また、歯ぐきの腫れや出血があっても、体調や歯みがきの仕方のせいだと思い込み、歯周病と結びつかないこともあるでしょう。
小さな変化を見逃さないことが、悪化を防ぐ第一歩です。
だからこそ、違和感が続くときは、原因や状態を確認しておくことが大切です。
歯科ハミール本院では、原因や状態を専門用語に偏らず丁寧に説明し、不安を抱えたままにしない診療を大切にしています。
歯みがきの出血・歯ぐきの腫れが続くとき
歯みがきのたびに歯ぐきから血が出る状態が続く場合は、歯ぐきに負担がかかっているサインかもしれません。
一時的なものなら気にならないこともありますが、何日も続くときは注意が必要です。
また、歯ぐきが腫れている、赤みが強いと感じる場合も、歯ぐきの状態が乱れている可能性があります。
出血や腫れが繰り返す場合は軽く見ないようにしましょう。
口の中のねばつき・違和感があるとき
口の中がねばつく、朝起きたときに口の中が気持ち悪いといった不快感が続く場合も注意が必要です。
歯みがきをしてもスッキリしないときは、口の中の環境が悪くなっている可能性があります。
また、歯ぐきがムズムズする、歯と歯ぐきの境目が気になるなど、言葉にしにくい違和感として現れることもあります。
「気のせい」と片付けず、変化が続くかどうかを意識してみてください。
歯ぐきが下がる・すき間が増える変化に注意
歯ぐきが下がって歯が長く見えるようになったり、歯と歯のすき間が目立つようになったりする変化も、歯周病と関係していることがあります。
見た目の変化は、鏡を見たときや写真で気づく方もいるでしょう。
また、歯ぐきが下がると、以前より食べ物が挟まりやすくなることもあります。
こうした変化はゆっくり進むため慣れてしまいがちですが、気づいたときはそのままにしないことが大切です。
関連記事:歯が浮いた感じで噛むと痛い原因7選|歯医者さんにいくべきサインも解説
歯周病は歯みがき粉・うがいで治る?3つの注意点とセルフケアの限界

歯周病が気になるとき、「歯みがき粉を変えれば治るのかな」「うがいを頑張れば改善するのでは」と考える方もいるかもしれません。
手軽に始められる方法だからこそ、まずは自宅でできることを試したくなるのも自然です。
ただし、歯みがき粉やうがいは万能ではありません。
できることとできないことを整理したうえで、無理のないセルフケアにつなげることが大切です。
歯みがき粉でできること/できないこと
歯みがき粉は、毎日の歯みがきを続けやすくする助けになります。口の中をスッキリさせたり、歯みがきの習慣を整えたりする意味では役立つでしょう。
一方で、歯周病が進んでいる場合、歯みがき粉だけで状態を元に戻すのは難しいことがあります。
「歯みがき粉を変えたのに改善しない」と感じるときは、歯みがきの方法や口の中の状態そのものを見直す必要があるかもしれません。
歯周病対策として歯みがき粉を選ぶときは、商品だけに頼りすぎず、毎日の磨き方とセットで考えることがポイントです。
うがいだけで治すのは難しい理由
うがいは、口の中をさっぱりさせたいときに便利です。ただし、うがいだけで歯周病を改善するのは難しいのが実情です。
歯周病は歯と歯ぐきの境目に汚れがたまりやすく、歯ブラシで落とすケアが欠かせません。
うがいをしても磨き残しがある状態では、口の中の悩みが繰り返しやすいでしょう。
「うがいをしているのに口臭が気になる」「ねばつきが取れない」と感じる場合は、歯みがきのやり方を見直すことが大切です。
洗口液はどう使う?注意したいポイント
洗口液(マウスウォッシュ)は、口の中をスッキリさせたいときや、ケアの意識を高めたいときに役立ちます。
ただし、洗口液はあくまで補助的なケアです。
洗口液を使っていても、歯みがきが雑になると、改善を感じにくいことがあります。
「使っているのに変わらない」と感じるときは、洗口液の種類よりも、磨き方や歯間のケアを優先することが近道になる場合もあります。
歯科ハミール本院では、定期的なクリーニングに加えて、歯科衛生士によるブラッシング指導も行っています。
歯間ブラシやデンタルフロスの使い方まで確認できるため、毎日のケアに迷ったときは、こうしたサポートもぜひ活用してみてください。
関連記事:歯の痛みが出たり引いたりするのはなぜ?知っておきたい3つのポイント
自宅でできる基本のケアと歯医者に行くべき3つの目安

歯周病が気になるときは、まず自宅でできるケアを整えることが大切です。ただし、症状によってはセルフケアだけでは追いつかない場合もあります。
ここでは、自宅でできる基本のケアと、歯科医院を検討したほうがよい目安を3つに分けて紹介します。
自宅ケアの基本は「汚れを落とすこと」
歯周病対策の基本は、口の中の汚れを落とすことです。歯みがきは回数よりも、汚れを落とせているかを意識しましょう。
歯の表面だけでなく、歯と歯ぐきの境目、歯と歯の間は汚れが残りやすいポイントです。
丁寧に磨いているつもりでも磨き残しが出やすいため、力を入れすぎず、少しずつ当てるようにするとよいでしょう。
様子見してよいケースと注意が必要なケース
歯ぐきの出血や違和感があっても、1〜2回だけでおさまる場合は、歯みがきの刺激が原因のこともあります。
この場合は、歯ブラシの当て方を優しくするだけで落ち着くこともあるでしょう。
一方で、同じ症状が何日も続く場合や、繰り返す場合は注意が必要です。
「そのうち治るかも」と思っても、症状が続くときは口の中の状態が乱れている可能性があります。
早めに歯医者へ相談したほうがよい症状
次のような症状がある場合は、歯科医院で状態を見てもらったほうが安心です。
- 歯がグラグラする
- 歯ぐきから膿が出る
- 噛むと痛い、食べづらい
- 口臭が強くなった状態が続く
- 出血や腫れが何日も続く
歯周病は気づきにくい一方で、進行すると日常生活に影響が出ることもあります。
不安を抱え続けないためにも、気になる症状がある場合は無理に我慢しないことが大切です。
赤崎 絢院長の総評|「手遅れかも」と感じたら、一人で抱え込まないでください

歯周病は、痛みが少ないまま進むこともあるため、「手遅れだったらどうしよう」と不安になるのは自然なことです。
出血や腫れ、口臭、ねばつき、歯ぐきの下がりなど、気になる変化が続くときは、そのままにしないことが大切です。
歯科ハミール本院では、X線写真や歯周ポケット測定などの精密な検査に加えて、歯ぎしり・生活習慣などの背景まで含めて原因を多角的に評価します。
そのうえで、基本治療から必要に応じた治療、メンテナンスまで段階的に進めます。
「原因がわかれば怖くない」という考えのもと、専門用語に偏らず丁寧にお伝えしますので、不安を感じたまま我慢しないでください。
気になる症状がある方は、今の状態を整理することから始めましょう。

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この記事を監修した人

歯科ハミール本院 院長 赤崎 絢
所属学会
略歴