親知らずは、奥に位置するため磨き残しが発生しやすく、虫歯になりやすい歯です。
特に、親知らずが斜めや横向きに生えている場合、隣の歯との隙間に食べかすやプラークが溜まり、虫歯のリスクがさらに高まります
親知らずが虫歯になると、強い痛みを引き起こし、放置すると周囲の歯にも悪影響を与えることがあります。
この記事では、親知らずが虫歯になった際の対処法や放置することの危険性について、歯科ハミール本院の赤崎絢院長監修のもと、詳しく解説します。
歯科ハミール本院は、半田市に位置し、名鉄住吉町駅から徒歩1分というアクセスの良い立地にあります。
地域の皆様に信頼される歯科医院として、親知らずの抜歯や虫歯治療においても豊富な経験を持ち、患者さん一人ひとりに合わせた最適な治療を提供しています。
親知らずに関するお悩みがある方は、ぜひお気軽にご相談ください。
目次
親知らずが虫歯になったらどうすればいいの?

親知らずが虫歯になった場合、以下の手順で対応することが一般的です。
- 歯科医院での診察を受ける
まずは、歯科医院での診察を受け、親知らずの虫歯の進行度や位置を確認します。歯科医師がレントゲン撮影などを行い、抜歯が必要か、治療で対応できるかを判断します。 - 抜歯を検討する
親知らずが深刻な虫歯の場合、抜歯が推奨されることがあります。特に、歯の神経や根にまで虫歯が進行している場合や、隣の歯に悪影響を及ぼしている場合は、抜歯を行い、周囲の健康な歯を守ることが重要です。 - 治療が可能な場合
虫歯が初期段階であり、親知らずの位置や状態が良好な場合は、部分的に虫歯を除去し、充填材(詰め物)を使って修復します。この場合でも、歯磨きやフロスの使い方を見直し、予防を心がけることが大切です。
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親知らずが虫歯になりやすい理由

親知らずは、通常の歯よりも虫歯になりやすい傾向があります。その理由は以下の通りです。
- 歯磨きが行き届きにくい
親知らずは、口腔内の一番奥に位置しているため、歯ブラシが届きにくく、磨き残しが発生しやすいです。特に、斜めや横向きに生えている場合、隣接する第二大臼歯との間にプラークや食べかすが溜まりやすく、虫歯の温床となります。 - 部分萌出や埋伏歯の存在
親知らずが完全に萌出しておらず、部分的に歯茎の中に埋まっている状態や、歯が全く表に出てこない埋伏歯の状態では、歯周ポケットが深くなりやすく、歯周病や虫歯が発生しやすくなります。これにより、親知らずの周囲に炎症が生じやすく、虫歯の進行が早まります。 - 歯並びの乱れによる影響
親知らずが斜めや横向きに生えている場合、他の歯に圧力をかけて歯並びを乱すことがあります。これにより、隣の歯との間に隙間ができ、虫歯が発生しやすくなります。
関連記事:親知らずを放置するとどうなるのか?痛み始めたときの対処法も解説
親知らずが虫歯にならないための対策

親知らずが虫歯にならないようにするためには、以下の対策を講じることが重要です。
- 正しい歯磨きを行う
- 口の中を清潔に保つ
- 歯科の定期検診に通う
順番に解説します。
1. 正しい歯磨きを行う
親知らずを含め、奥歯まできちんと磨くことが大切です。
歯ブラシのヘッドが小さめのものを使用し、親知らず周辺を丁寧に磨きましょう。
特に、親知らずが一部しか生えていない場合は、歯肉の境目を重点的に磨くことが効果的です。
また、歯間ブラシやデンタルフロスを使用し、歯と歯の間のプラークを取り除くことも虫歯予防に有効です。
2. 口の中を清潔に保つ
親知らずがある場合は、特に口腔内の清潔を保つことが重要です。
食後は、うがいや洗口液を使って口の中を清潔に保ち、食べかすやプラークの付着を防ぎましょう。
また、アルコールフリーの抗菌性マウスウォッシュを使用することで、口腔内の細菌を減少させることができます。
3. 歯科の定期検診に通う
親知らずの状態を定期的にチェックし、虫歯や歯周病のリスクを早期に発見することが大切です。
歯科ハミール本院では、定期検診を通じて、親知らずの状態を把握し、必要に応じてクリーニングや予防治療を行っています。
早期発見・早期治療が、親知らずの健康を守るために欠かせません。
親知らずが虫歯になる確率
親知らずが虫歯になる確率は、他の歯と比較して非常に高いです。
一般的な統計によると、親知らずが虫歯になる割合は約60%と言われています。
これは、親知らずの位置や磨き残しのしやすさ、歯並びの乱れなどが影響しているためです。
特に、親知らずが斜めや横向きに生えている場合や、歯茎の中に埋まっている場合は、虫歯のリスクがさらに高まります。
親知らずの虫歯を放置するとどうなるのか

親知らずの虫歯を放置すると、以下のような深刻な問題が発生する可能性があります。
- 歯の表面が虫歯になる
- 歯の内側の虫歯になる
- 歯の神経の虫歯になる
- 根っこの先へ拡大する
- 隣の歯も虫歯になる
- 虫歯以外の病気を発症する
順番に解説します。
1. 歯の表面が虫歯になる
親知らずの虫歯は、まずエナメル質から始まります。
初期段階では痛みを感じにくいため、放置されることが多いですが、虫歯が進行すると表面に黒ずみや白い斑点が現れ、次第に痛みを伴うようになります。
2. 歯の内側の虫歯になる
虫歯がエナメル質から象牙質へと進行すると、歯がしみるような痛みを感じることが増えます。
象牙質はエナメル質に比べて柔らかいため、虫歯の進行が早くなり、短期間で歯髄(神経)に達してしまいます。
3. 歯の神経の虫歯になる
虫歯が歯髄に到達すると、歯髄炎を引き起こし、激しい痛みを伴います。
この状態を放置すると、神経が壊死し、細菌が歯根の先端まで進行することで、膿が溜まり、根尖性歯周炎や顎骨炎などの重篤な疾患を引き起こすことがあります。
4. 根っこの先へ拡大する
歯髄炎が進行すると、歯の根っこの先にある歯根膜や顎骨に炎症が広がり、強い痛みや腫れ、発熱を伴うことがあります。
これを根尖性歯周炎と呼び、治療が遅れると、抜歯が必要になるだけでなく、顎骨の手術が必要になることもあります。
5. 隣の歯も虫歯になる
親知らずの虫歯を放置すると、隣接する第二大臼歯にも虫歯が広がることがあります。
特に、親知らずが斜めや横向きに生えている場合、隣の歯との間に食べかすが詰まりやすく、プラークが蓄積し、虫歯が発生しやすくなります。
6. 虫歯以外の病気を発症する
親知らずの虫歯が進行すると、虫歯以外の病気を引き起こすことがあります。
例えば、智歯周囲炎や顎骨炎、さらには歯性感染性心内膜炎といった全身疾患に繋がることもあります。
親知らずの虫歯を放置することは、口腔内の健康だけでなく、全身の健康にも悪影響を及ぼすため、早めの対応が重要です。
親知らずが虫歯になったら抜歯するべきか?
親知らずが虫歯になった場合、抜歯を検討するかどうかは、以下の要素を考慮して決定されます。
- 虫歯の進行度
虫歯が初期段階であれば、部分的な治療が可能ですが、歯髄に達している場合や、歯の根まで進行している場合は、抜歯が推奨されることがあります。 - 親知らずの位置
親知らずが斜めや横向きに生えている場合や、隣の歯に悪影響を及ぼしている場合は、抜歯が適切です。特に、親知らずが隣接歯を圧迫している場合、隣の歯の健康を守るために抜歯を行います。 - 親知らずの役割
親知らずが他の歯の移植やブリッジの支台として機能する可能性がある場合は、保存を検討することもありますが、虫歯の進行度によっては抜歯が推奨されます。
歯科ハミール本院では、患者さんの口腔内の状況や親知らずの状態を総合的に判断し、最適な治療方針を提案しています。親知らずの抜歯が必要かどうか迷われている方は、ぜひ一度ご相談ください。
関連記事:【半田市|歯科ハミール本院 赤崎絢院長 監修】親知らずを抜かなくていい人の特徴5選
親知らずの虫歯の治療方法

親知らずが虫歯になった場合の治療方法は、以下の通りです。
- 親知らずを抜く(抜歯)
- 初期虫歯なら部分的に除去治療
- 歯髄まで到達した虫歯には根管治療
順番に解説します。
1. 親知らずを抜く(抜歯)
親知らずの虫歯が深刻であり、治療が困難な場合は抜歯が推奨されます。
抜歯は通常の抜歯(約3,000円)から、半埋伏や難抜歯の場合はCT撮影(保険適用で約3,600円)と抜歯(約7,000円)を行うことがあります。
さらに、術後の骨の陥没や炎症を防ぐためにテルプラグ(約1万円)を使用する場合もあります。
2. 初期虫歯なら部分的に除去治療
虫歯が初期段階であれば、親知らずを抜かずに虫歯部分を削り、コンポジットレジンなどの充填材で修復することが可能です。
この場合、抜歯の必要がなく、歯を保存することができます。
3. 歯髄まで到達した虫歯には根管治療
虫歯が歯髄に達している場合は、根管治療を行い、感染した歯髄を除去し、根管内部を清掃・消毒して充填します。
親知らずの位置や形態によっては、根管治療が困難なこともあり、抜歯を検討することがあります。
親知らず抜歯の費用

親知らずの抜歯費用は、以下のような要素によって異なります。
- 通常の抜歯
通常の抜歯は、保険適用で約3,000円からとなります。これは、親知らずが完全に萌出しており、特別な処置が不要な場合です。 - 半埋伏や難抜歯の場合
親知らずが部分的に埋まっている場合や、難抜歯が必要な場合は、CT撮影(保険適用で約3,600円)を行い、抜歯費用は約7,000円となります。抜歯後の感染予防や治癒促進のためにテルプラグ(約1万円)を使用することもあります。 - 初診料や事前処置の費用
初診料や、抜歯前に歯肉の炎症がある場合は抗生物質の事前投与や、クリーニングでプラークや歯石を除去する費用が追加されます。これにより、1,000円〜2,000円程度の費用がかかることがあります。 - 抜歯後のケアや投薬の費用
抜歯後の消毒や洗浄、虫歯治療に伴う投薬や洗口液(ネオステグリーンなど)の費用も加算されます。これにより、追加で1,000円〜3,000円程度の費用がかかることがあります。
歯科ハミール本院では、事前に費用の見積もりを行い、患者さんに安心して治療を受けていただけるよう努めています。親知らずの抜歯にかかる費用についてのご相談も、お気軽にお問い合わせください。
まとめ【親知らずの虫歯が心配なら歯科ハミール本院へ】
親知らずは、虫歯のリスクが高く、放置すると周囲の歯や口腔内の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
虫歯になった場合は、早めに歯科医院を受診し、適切な治療を受けることが重要です。
歯科ハミール本院では、患者さん一人ひとりに合わせた最適な治療を提供し、親知らずに関するお悩みに親身に対応しています。
半田市やその周辺で親知らずの虫歯でお困りの方は、ぜひご相談ください。
歯科ハミール本院の詳細情報
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