「歯がズキズキ痛くてつらい…市販の痛み止めでどれを選べばいいの?」「ロキソニンとイブ、どっちが効くの?」と迷う方もいるでしょう。
歯の痛みに効く市販薬を選ぶときは、成分の違い・効き目の強さ・体へのやさしさの3つに注目することが大切です。
この記事では、歯の痛みにおすすめの市販の痛み止めを3つ紹介し、それぞれの特徴や選び方、服用時の注意点をわかりやすく解説します。
自分に合った薬を選び、つらい痛みを上手にコントロールしていきましょう。
目次
歯が痛いときに知っておきたい痛み止めの基本

「急に歯がズキズキして眠れない…」そんな経験をした方も多いのではないでしょうか。すぐに歯科医院に行けないときでも、正しい痛み止めの使い方を知っていれば、一時的に痛みをやわらげられます。
この記事では、歯の痛みが起こる仕組みや痛み止めでできることとできないこと、そして受診までにできる応急的な使い方をわかりやすく解説します。
まずは痛みの原因を理解し、落ち着いて適切に対処していきましょう。
歯の痛みはなぜ起こるのか
歯の痛みの多くは、歯の内部や周囲に炎症が起こることで生じます。虫歯が進行して神経に達したり、歯茎の中で膿がたまったりすると、神経が刺激されてズキズキと痛みを感じます。
また、親知らずの周囲に炎症が起きたり、噛みしめや歯ぎしりによって歯の根元に強い負担がかかったりすることでも痛みが生じます。
歯の痛みは、細菌感染や物理的な刺激、圧力などいくつかの要因が重なって起こる症状です。
痛みは体が異常を知らせるサインであり、薬で一時的におさまっても原因を取り除かない限り再発するおそれがあります。
痛み止めでできること・できないこと
痛み止め(鎮痛剤)は、炎症や神経の刺激を抑えて痛みをやわらげる薬です。
歯の痛みのつらさを一時的に軽くするには効果的ですが、歯の炎症や感染を根本から治すことはできません。
例えば虫歯や膿が原因の場合、鎮痛剤で痛みを抑えても、数時間〜数日後に再び痛みが戻ることがあります。
そのため、薬はあくまで応急的な対処として使い、できるだけ早めに歯科医院で治療を受けることが大切です。
痛み止めは、つらい夜を乗り切るための一時的なサポートと考えましょう。
歯科を受診するまでの応急的な使い方
歯の痛みが強いときは、鎮痛薬の正しい服用と生活面での工夫で、症状をやわらげられます。薬を飲む際は、食後に水またはぬるま湯で服用し、空腹時の使用は避けましょう。
薬が効くまでの間は、痛む箇所を冷やしたり、清潔に保ったり、刺激の強い食べ物を控えたりすることも有効です。
ただし、痛みが数日続く・腫れや発熱を伴う・夜眠れないほどの痛みがある場合は、自己判断で薬を続けず、歯科医院を受診しましょう。
歯の痛みに効く3つの市販薬の種類と特徴

「歯が痛いけど、どの市販薬を選べばよいのか分からない…」と迷う方は少なくありません。
歯の痛みに効く薬は種類によって成分や特徴が異なり、自分に合ったものを選ぶとより効果的に痛みを抑えられます。
ロキソニン・イブ・バファリンの主要成分の違い、胃にやさしく眠くなりにくい薬の選び方、そして妊娠中・授乳中でも使える痛み止めについて解説します。
それぞれの特徴を理解し、自分の体調や状況に合った市販薬を選びましょう。
ロキソニン・イブ・バファリンの主要成分の違い
歯の痛みによく使われる市販薬には、ロキソニンS・イブA錠・バファリンプレミアムなどがあります。
それぞれの主成分は異なり、効き方や作用の強さにも違いがあります。
ロキソニンSの主成分「ロキソプロフェンナトリウム」は、炎症を抑え、痛みを鎮める効果が高く、即効性の高さが特徴です。
イブA錠に含まれる「イブプロフェン」は、鎮痛と同時に発熱を抑える作用があり、女性の生理痛や頭痛など幅広い痛みに使われます。
一方、バファリンプレミアムの主成分「アセチルサリチル酸」は、古くから使われている成分で、胃を守る成分も配合されています。
効き目の早さや持続時間、体への負担は少しずつ異なるため、自身の体質に合わせて選ぶことが大切です。
胃にやさしい・眠くなりにくい薬の選び方
痛み止めの中には、胃への刺激が強いタイプや、眠気を引き起こすタイプもあります。
特に歯の痛みは食事が取りづらく、空腹で薬を飲むこともあるため、胃にやさしいタイプを選ぶと安心です。
例えばバファリンプレミアムDXのように、胃粘膜保護成分を配合しているものは刺激を抑えながら痛みをやわらげられます。
また、イブA錠やロキソニンSのように、眠気成分を含まないタイプを選べば、仕事中や運転時にも使いやすいでしょう。
購入時にパッケージの「眠くなりにくい」や「胃にやさしい」の表示を確認することが、不安なく使うためのポイントです。
妊娠中・授乳中に使える痛み止めは?
妊娠中や授乳中は、薬の成分が体や赤ちゃんに影響を与えることがあるため、自己判断での服用は避けましょう。
妊娠中に比較的安全とされているのは、アセトアミノフェンを主成分とするタイプです。代表的な市販薬には「タイレノールA」などがあります。
アセトアミノフェンは炎症を抑える力は弱いものの、痛みや発熱をやわらげる作用があり、妊婦や授乳中の方にも使われることがあります。
ただし、服用する際は必ず医師や薬剤師に相談してからにしましょう。
薬を使う前に、冷やす・休むなどの応急的なケアを試し、それでも痛みが強い場合に服用するのが安心です。
関連記事:歯が痛い すぐに歯医者に行けない人のための応急ケアと受診目安6選
痛み止めを正しく使うための3つのポイント

「痛み止めを飲んでも効かない」「胃が痛くなる気がする」――そんな不安を感じたことはありませんか。
痛み止めは、正しい使い方を守ることで効果を十分に発揮し、副作用のリスクを抑えることができます。
ここでは効果的なタイミングと服用間隔の考え方、他の薬やお酒との飲み合わせに注意すべき理由、そして飲みすぎや重ね飲みを防ぐためのポイントについて解説します。
正しい使い方を知り、無理のない方法で痛みをコントロールしましょう。
効果的なタイミングと服用間隔
痛み止めは、痛みが強くなる前に服用することが効果的です。
炎症が進み、痛みがピークに達してからでは薬が効きにくくなるため、痛みを感じ始めた時点で早めに適切な量を服用することが大切です。
服用間隔は薬の種類によって異なりますが、多くの市販薬では「1回1〜2錠を6時間以上あけて、1日3回まで」が一般的です。
ただし、空腹時に服用すると胃への負担が大きくなるため、食後に水またはぬるま湯で服用しましょう。
痛み止めを上手に使う基本は、「早めに、正しく、飲みすぎず」を意識することです。この3点を守ることで、痛みをより安全にコントロールできます。
他の薬やお酒との飲み合わせに注意
痛み止めを飲むときに注意したいのが、他の薬やアルコールとの併用です。
鎮痛剤の成分は、頭痛薬・風邪薬・生理痛用の薬などにも含まれていることがあり、知らずに重ねて服用すると副作用が出るおそれがあります。
特に、ロキソプロフェンやイブプロフェンを含む薬は肝臓や胃に負担をかけるため、アルコールと一緒に飲むのは避けましょう。
飲酒中や飲酒直後に服用すると、胃痛・吐き気・倦怠感などを引き起こす可能性があります。
薬を選ぶときは、パッケージ裏の成分表示や飲み合わせの注意書きを必ず確認し、少しでも不安がある場合は薬剤師に相談するようにしましょう。
飲みすぎ・重ね飲みを避けるためのポイント
痛みがなかなか引かないと、つい「もう1回飲めば楽になるかも」と思ってしまいがちです。しかし、決められた用量を超えての服用はとても危険です。
飲みすぎると胃腸障害や肝機能障害などを起こすおそれがあり、かえって体調を悪化させることもあります。
また「痛み止めAを飲んでも効かないからBも飲もう」と、複数の薬を重ねて服用するのも避けましょう。
同じ系統の成分が含まれている場合、過剰摂取となり副作用のリスクが高まります。
痛みが続くときは薬を増やすのではなく、「なぜ効かないのか」という原因があると考えて、歯科医院で診てもらうことが大切です。
痛み止めが効かないときに考えられる3つの原因

「痛み止めを飲んでもまったく効かない……」そんな経験をした方もいるかもしれません。
薬が効かないときには何らかの理由があり、放置すると症状が悪化するおそれがあります。
歯の痛みが続く場合は、虫歯や歯茎の炎症が進行しているケースや、親知らずや歯の根のトラブルが原因のケースが考えられます。
また、受診が必要なサインを見極めることも大切です。
薬が効かない理由を理解しておけば、早めに適切な対処を取ることができるでしょう。
虫歯や歯茎の炎症が進行しているケース
痛み止めが効かない原因のひとつに、虫歯や歯周炎がすでに進行していることが考えられます。
虫歯が神経まで達していたり、歯茎の中に膿がたまっていたりすると、炎症が強く、薬の効果が追いつかないことがあります。
このような状態では、薬で一時的に痛みを抑えても、数時間後に再びズキズキと痛みが戻るのが特徴です。
放置すると炎症がさらに広がり、歯茎や顔の腫れ、発熱を伴うこともあります。
根本的に治すには、歯科医院で虫歯の除去や根の治療、抗生物質による感染のコントロールなど、原因に合わせた治療が必要です。
親知らずや歯の根のトラブルによる痛み
薬が効かない原因のひとつとして、親知らずの炎症や歯の根(神経)に関わるトラブルが挙げられます。
親知らずは歯ブラシが届きにくく、食べかすや細菌が溜まりやすいため、歯茎の奥で炎症を起こしやすい部位です。
この炎症(智歯周囲炎)が悪化すると、顎の骨まで痛みが広がり、痛み止めだけではおさまらなくなります。
また、過去に治療した歯でも、歯の根の中で再び感染が起こると、炎症が内部にあるため薬の効果が届きにくくなります。
こうした場合は、鎮痛剤ではなく、根管治療などの専門的な処置によって根本的な治療を行うことが必要です。
受診が必要なサインを見極める方法
次のような症状がある場合は、市販薬では対応できないレベルの炎症や感染が進んでいるサインです。
痛み止めで一時的に落ち着いても、放置すれば悪化するおそれがあります。
- 痛みが3日以上続く、または強くなっている
- 顔の片側が腫れている
- 発熱がある
- 口を開けにくい
これらは、膿や炎症が広がっている可能性を示す典型的な症状です。鎮痛剤でごまかさず、早めに歯科医院や口腔外科を受診しましょう。
関連記事:虫歯で痛いときの原因と応急処置5選|放置リスクも徹底解説
歯の痛みをくり返さないための3つの予防とケア

痛みが治っても、また同じように歯がズキズキするのは避けたいものです。歯の痛みをくり返さないためには、日常のケアや生活習慣を整えることが欠かせません。
歯磨きや食生活、定期検診の見直しをはじめ、詰め物や被せ物を長持ちさせる工夫、痛みの再発を防ぐための生活習慣などを意識することで、健康な口の状態を保ちやすくなります。
歯磨き・食生活・定期検診の見直し
歯の痛みの多くは、虫歯や歯周病の進行によって起こります。
毎日の歯磨きを丁寧に行い、歯と歯のすき間や歯茎の境目に汚れを残さないよう意識することが大切です。
デンタルフロスや歯間ブラシを取り入れると、歯ブラシでは落としきれない汚れも除去できます。
あわせて食生活の見直しも大切です。糖分を多く含む飲み物やお菓子は虫歯菌のエサとなりやすく、再発の原因になります。
間食を控え、水やお茶をこまめにとることで、口の中を清潔に保ちやすくなります。
さらに、半年〜1年に1回の歯科検診を習慣づければ、小さな異常を早めに見つけられ、治療の負担も軽くなるでしょう。
歯の詰め物や被せ物を長持ちさせるコツ
治療後の歯は一見きれいに見えても、詰め物や被せ物のわずかなすき間から細菌が入り込み、再び虫歯ができてしまうことがあります。
この二次虫歯を防ぐには、丁寧な歯磨きと定期的なメンテナンスが欠かせません。
歯ブラシの毛先が届きにくい部分には、やわらかめのブラシや細めのヘッドを使うと効果的です。
一方で、硬い食べ物を無理に噛んだり、歯ぎしりを放置したりすると、被せ物の破損やズレを引き起こします。
詰め物が浮いた感覚がある、冷たい物がしみるなどの異変を感じたときは、早めに歯科でチェックを受けましょう。
小さな異常のうちに対応することが、治療した歯を長く保つための大切なポイントです。
痛みの再発を防ぐ生活習慣のポイント
歯の痛みを防ぐには、口のケアだけでなく、体全体のバランスを整えることも欠かせません。
ストレスや睡眠不足が続くと免疫力が低下し、歯茎の炎症や口内トラブルが起こりやすくなります。
まずは、規則正しい生活と十分な睡眠を心がけましょう。あわせて、食後すぐのうがいや就寝前の丁寧なブラッシングも効果的です。
さらに、歯ぎしりや食いしばりを自覚している人は、マウスピースの使用を検討するのもおすすめです。
日常の習慣を見直し、歯への負担を減らすことが、痛みの再発を防ぐ近道になります。
関連記事:痛みがなくても進んでいる?虫歯の進行速度と予防法を徹底解説
まとめ|痛み止めで一時的に落ち着かせ、早めの受診を

歯の痛みは、虫歯や歯茎の炎症、親知らずなど、さまざまな原因によって起こります。
市販の痛み止めを正しく使えば、一時的に痛みをやわらげて夜を乗り切ることはできますが、薬だけで原因を根本から治すことはできません。
痛みが続く、腫れや発熱を伴う、噛むと強く痛むといった症状がある場合は、早めに歯科医院を受診しましょう。
歯科医院では原因を特定し、虫歯の除去や根管治療、抗生物質の投与など、的確な処置を受けられます。
また、同じ痛みをくり返さないためには、毎日の歯磨きや定期検診の継続が欠かせません。
「少しの違和感だから」と放置せず、早めのケアで健康な歯を守りましょう。
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この記事を監修した人

歯科ハミール本院 院長 赤崎 絢
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