歯の痛みと頭痛が同時に起こると、「何科に行けばいいの?」「放っておいて大丈夫?」と不安になりますよね。
結論から言うと、歯のトラブルが原因で頭痛につながるケースはあります。
ただし、原因は虫歯だけとは限らず、噛み合わせの影響など複数の可能性があるため、自己判断が難しいのも事実です。
本記事では、歯科医師の視点で判断のポイントを整理し、受診の目安と受診までの対処法をわかりやすく解説します。
何科を受診すべきかの目安を知り、病院に行くまでの不安を減らしましょう。
目次
歯の痛みと頭痛は関係あるのか|起こりやすい理由

歯の痛みと頭痛は、別々の症状のように見えても、同時に起こることがあります。
歯やあごの周りには神経が集まっており、歯の痛みが強くなると、その刺激が頭のほうまで広がったように感じることがあるためです。
特に、こめかみや目の奥がズキズキするような痛みが出ると、歯の痛みと頭痛の区別がつきにくくなる場合もあるでしょう。
また、痛みが続くと身体がこわばり、首や肩が緊張しやすくなります。その影響で、頭が重い、締めつけられるように痛いと感じることもあります。
こうした状態では、歯のトラブルが原因なのか、頭痛が先なのか判断が難しくなりがちです。
大切なのは、自己判断で決めつけないことです。痛みの出方や一緒に出ている症状を整理し、受診の目安を確認することが安心につながります。
歯の痛みと頭痛の原因|虫歯・噛み合わせの2つの影響

歯の痛みと頭痛が同時に起こるときは、口の中のトラブルが影響している場合があります。
代表的なのが、虫歯が進んで痛みが強くなるケースと、噛み合わせの違和感が続くケースです。
どちらも放置すると痛みが長引きやすいため、原因を切り分けて考えることが大切です。
ここでは、歯科でよく見られる2つの影響を整理します。
虫歯が進むと頭痛につながることがある理由
虫歯が進むと、歯の中の敏感な部分に刺激が伝わり、痛みが強くなります。
痛みが続くと、歯だけでなく周りの神経にも影響し、頭のほうまでズキズキするように感じることがあります。
特に、こめかみや目の奥が痛むと「頭痛が原因かも」と思いがちですが、歯の痛みがきっかけになっているケースも少なくありません。
歯の痛みが先に出ている場合は、虫歯の進行も疑う必要があります。我慢しているうちに悪化することもあるため、早めに歯科医院で相談することが大切です。
噛み合わせの違和感が頭痛につながることがある理由
噛み合わせが合っていない状態が続くと、あごの周りの筋肉に負担がかかりやすくなります。
その結果、首や肩がこわばり、頭が重いような痛みにつながることがあります。
虫歯のようにズキズキした痛みではなく、締めつけられるような頭痛として出ることもあり、原因に気づきにくい点が特徴です。
また、噛むたびに違和感がある、片側ばかりで噛んでしまうといった状態が続くと、負担が偏りやすくなります。
噛んだときの違和感や疲れやすさがある場合は、噛み合わせの影響も考えましょう。
関連記事:歯の下が痛いのに虫歯じゃない?考えられる5つの原因と対処法
歯の痛みと頭痛に発熱・吐き気・めまいがあるときの2つの注意点

歯の痛みと頭痛だけでもつらいですが、発熱や吐き気、めまいまで重なると「ただの歯痛ではないのでは」と不安になりますよね。
こうした症状があるときは、炎症が強くなっていたり、身体が疲れていたりする可能性も考えられます。
大切なのは、我慢して様子を見るのではなく、身体のサインを見落とさないことです。
ここでは、発熱・だるさがある場合と、吐き気・めまいがある場合の注意点を整理します。
発熱やだるさがあるときに注意したいこと
歯の痛みと頭痛に加えて熱が出たり、だるく感じたりするときは、身体が強い炎症や負担を抱えている可能性があります。
痛みが強い状態が続くと、睡眠が取れず疲れがたまり、体調全体が崩れてしまうこともあるでしょう。
また、歯のトラブルがきっかけで熱が出るケースもあるため、「風邪かな」と決めつけないことが大切です。
発熱が続く、顔が腫れる、痛みが増していくときは早めに相談する必要があります。
受診の際は、いつから熱があるのか、歯と頭のどちらが先に痛み始めたのかも伝えると状況が伝わりやすくなります。
吐き気やめまいがあるときに注意したいこと
吐き気やめまいがあると、頭痛が強く出ているのか、体調が急に悪くなっているのか判断が難しくなります。
歯の痛みが続くと食事が取りにくくなり、疲れやすくなることもあるため、身体が弱っているサインとして現れる場合もあります。
また、痛みや緊張が続くことで、気分が悪くなる方もいるでしょう。
吐き気やめまいがあるときは、無理をせず早めに医療機関へ相談することが大切です。
歯の痛みがはっきりしている場合は歯科医院を優先しつつ、症状が強いときは別の科の受診も視野に入れる必要があります。
関連記事:頭痛と歯の痛みが同時に出るときに考えられる原因と、受診の目安
歯の痛みと頭痛はどこが痛い?こめかみ・目の奥・後頭部の痛みの目安

歯の痛みと頭痛が同時にあるときは、痛む場所によって感じ方が変わります。
こめかみや目の奥がズキズキする、後頭部が重く痛むなど、出方は人によってさまざまです。
こうした違いは、歯のトラブルによる痛みの広がり方や、首・肩の緊張が関係していることもあります。
大切なのは、場所だけで決めつけず、痛みの出方を手がかりに整理することです。ここでは痛む部位ごとの目安を紹介します。
こめかみ・目の奥・後頭部が痛いときに考えたいこと
こめかみや目の奥がズキズキする頭痛があると、「頭の病気では」と不安になる方もいるでしょう。
しかし、歯の痛みが強いときは、その刺激が頭のほうまで広がったように感じることも珍しくありません。
特に、歯の痛みが先に始まり、その後に頭痛が出てきた場合は、歯のトラブルが関係している可能性も考えられます。
一方で、後頭部が重いように痛むときは、首まわりの緊張が影響していることもあります。
歯の痛みと頭痛が同時に続くときは、原因を一つに決めつけないことが大切です。
痛みが出るタイミングや強さも含めて確認しましょう。
肩こりとセットで出るときに考えたいこと
歯の痛みがあると、無意識に力が入って体がこわばりやすくなります。その結果、首や肩の緊張が強まり、肩こりと頭痛がセットで出ることがあります。
特に、頭が重い、締めつけられるように痛いと感じる場合は、筋肉のこわばりが関係している可能性もあるでしょう。
また、噛むと違和感がある、片側ばかりで噛んでしまうといった状態が続くと、あご周りの負担が偏りやすくなります。
肩こりが強いときは、歯の痛みだけでなく身体の緊張にも目を向けることがポイントです。痛みが長引く場合は、歯科医院で噛み合わせも含めて相談すると安心です。
関連記事:片方の頬が腫れて押すと痛いときは何科へ?3つの判断基準
歯の痛みと頭痛は何科?受診判断の3つのポイント

歯の痛みと頭痛が同時にあると、「歯医者に行くべき?それとも別の科?」と迷いやすくなります。
原因が歯にある場合もあれば、歯以外の不調が関係している場合もあるため、自身での判断が難しいのも当然です。
大切なのは、痛みの始まり方や一緒に出ている症状を手がかりに、受診先を見極めることです。
ここでは、受診先を考えるうえで役立つ3つの判断ポイントを紹介します。
歯科を優先したいケース
歯の痛みがはっきりしていて、そこから頭痛が出てきた場合は、まず歯科を優先して考えるのが基本です。
虫歯や親知らずなどのトラブルがあると、痛みが強くなり、頭のほうまで響くように感じることがあります。
また、噛んだときに痛い、冷たいものや熱いものでしみる、歯ぐきが腫れているといった症状があるときも、歯が原因の可能性が高いでしょう。
歯の痛みが先に始まっているなら、歯科医院で早めに診てもらうことが大切です。悪化や痛みの長引きを防ぎやすくなります。
歯以外の可能性もあるケース
頭痛のほうが先に強く出ていて、歯の痛みは後から気になってきた場合は、歯以外の可能性も視野に入れる必要があります。
また、鼻や顔まわりの違和感がある、頭痛が続いて日常生活に支障が出ているなど、歯の症状だけでは説明しにくいときは注意が必要です。
もちろん、歯の痛みがある以上は歯科医院で相談する価値がありますが、症状によっては、内科や脳神経外科、耳鼻科などで確認する選択肢もあります。
歯の痛みだけに原因を絞り込まず、全体の体調もあわせて考えることが大切です。
放置しないほうがよいサイン
歯の痛みと頭痛があるときに、発熱や吐き気、めまいなどが重なる場合は、放置せず早めに医療機関を受診することが大切です。
痛みが強くなっている、日ごとに悪化している、眠れないほどつらいといった状態も、我慢し続けると体力を消耗しやすくなります。
また、顔が腫れてきた、食事が取りにくいなどの変化がある場合も注意が必要です。
つらさが増しているときは、様子を見るより早めの相談を優先しましょう。受診時は、症状が出た時期や痛む場所をメモして伝えるとスムーズです。
歯の痛みと頭痛薬|受診までにできる3つの応急処置

歯の痛みと頭痛が重なると、すぐにでも痛みを抑えたくなりますよね。
ただし、応急処置はあくまで一時的な対策であり、原因そのものを治すものではありません。
自己流で対応すると悪化につながる場合もあるため、受診までの過ごし方には注意が必要です。
ここでは、一時的に楽にする方法、痛み止めを使う前に知っておきたいこと、受診時に伝えるポイントの3つを順に紹介します。
一時的に楽にするためにできること
痛みが強いときは、まず無理をせず身体を休めることが大切です。
痛みで眠れないほどつらい場合は、疲れがたまって症状が長引きやすくなるため、できる範囲で休息を取りましょう。
また、歯の痛みが強いときは、刺激を避けることもポイントです。
硬いものを噛む、痛い側で食べるといった行動は負担になりやすいため、食事はやわらかいものを選ぶとよいでしょう。
頭痛があるときも、明るさや音の刺激でつらく感じる場合があります。受診までの間は、痛みを増やす行動を減らすことが応急処置になります。
痛み止めを使う前に知っておきたいこと
痛み止めは、つらい痛みを一時的に和らげる手段として役立つことがあります。
ただし、痛みが軽くなったからといって原因が治ったわけではありません。
痛みが落ち着いている間に受診を後回しにすると、結果的に悪化してしまうケースもあるでしょう。
また、薬で痛みが隠れると、症状の変化に気づきにくくなる点にも注意が必要です。
無理に我慢する必要はありませんが、使う目的は「受診までのつなぎ」と考えることが大切です。
受診時に伝えるとよいポイント
歯の痛みと頭痛があるときは、症状をできるだけ具体的に伝えると診察がスムーズになります。
たとえば、歯と頭のどちらが先に痛み始めたのか、痛みが出るタイミングはいつか、ズキズキするのか重いのかなど、痛みの特徴をまとめておくことが大切です。
さらに、発熱や吐き気、めまいなどの症状がある場合は忘れずに伝えましょう。
痛み止めを飲んだ場合は、いつ飲んだかも共有すると状況が伝わりやすくなります。
伝え漏れを防ぐためにも、受診前に症状をメモしておくとよいでしょう。
赤崎 絢院長の総評|歯の痛みと頭痛は受診の目安で判断を

歯の痛みと頭痛が重なると、原因がわからず不安になる方は少なくありません。
診療の現場でも、「頭が痛いのに歯医者でよいのか迷った」とお話しされる方が多くいらっしゃいます。
歯のトラブルがきっかけとなり、頭痛につながることはあります。虫歯の進行や噛み合わせの影響が関係しているケースも見られます。
また、発熱や吐き気、めまいなどを伴う場合は、身体が強い負担を抱えているサインかもしれません。
無理に我慢せず、症状が続くときは早めに医療機関へ相談してください。早めに原因を見極め、適切な対応につなげることが安心への近道です。
気になる症状がある場合は、早めに医療機関へ相談することをおすすめします。
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この記事を監修した人

歯科ハミール本院 院長 赤崎 絢
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