半田市の歯医者・歯科|歯科ハミール本院
歯科ハミール本院の歯科コラム
Column

歯周病で痛みが出るのは危険?原因・対処法・治療法を解説

2026.06.04
歯周病で痛みが出るのは危険?原因・対処法・治療法を解説

歯茎がズキズキ痛み、「もしかして歯周病?」と不安に感じていませんか。

実は歯周病は「痛みが少ない病気」として知られており、痛みが出た段階で症状が進行しているケースも少なくありません。 

一方で、歯茎の腫れや炎症、膿などによって強い痛みが生じることもあります。

本記事では、歯周病で痛みが起こる原因や放置するリスク、自宅での対処法、歯科医院での治療までわかりやすく解説します。

19-1-1024×512

目次

歯周病は痛みが出にくい病気|痛むときは進行のサインかも

歯周病の治療

歯周病と聞くと「歯茎が痛む病気」というイメージを持つ方が多いかもしれません。

しかし実際には、歯周病は初期段階でほとんど痛みを感じないのが大きな特徴です。

ここでは、歯周病で痛みが出にくい理由と、痛みが出ている場合に考えられる状態を解説します。 

歯周病が「サイレントディジーズ」と呼ばれる理由

歯周病は「サイレントディジーズ(Silent Disease/静かに進行する病気)」とも呼ばれています。 

初期段階では痛みや見た目の変化がほとんどなく、気づかないうちに歯茎の内部で炎症が広がっていくためです。

自覚症状がないまま進行し、気づいたときには歯を支える骨にまで影響が及んでいたというケースも珍しくありません。

初期の歯周病で見られる症状

歯周病の進行と痛みの関係

痛みこそないものの、初期の歯周病にはいくつかの兆候があります。

代表的なものは、歯磨き時の歯茎からの出血です。

また、次のような症状が現れることもあります。 

  • 歯茎が赤く腫れる
  • 口臭が気になるようになる
  • 朝起きたときに口の中がネバネバする

これらの症状は見過ごされやすいものの、歯周病の初期サインである可能性があります。

一つでも当てはまる場合は、痛みがなくても早めの歯科受診を検討してください。 

歯周病で痛みが出るのはどんな状態?

歯周病で痛みが出ている場合、炎症が進行している可能性があります。 

具体的には、以下の状態が想定されます。

  • 歯茎の深い部分まで細菌感染が広がっている
  • 歯周ポケット内に膿がたまっている
  • 歯を支える歯槽骨が破壊され始めている

つまり、歯周病による痛みは、中等度以上に進行している可能性を示すサインの一つです。 

痛みは体からの警告サインであり、歯科医院で状態を確認する必要があります。

関連記事:歯周病の症状とは?初期サインと見逃せない変化をわかりやすく解説

歯周病で痛みが出る原因とは?

歯周病の痛み

歯周病で痛みが生じる背景には、複数の原因が考えられます。

痛みの出方や感じ方も原因によって異なるため、ご自身の症状と照らし合わせながら確認してみましょう。

ただし、正確な原因を特定するためには、歯科医院で診察を受けましょう。 

歯茎に炎症や腫れが起きている

歯周病菌が歯と歯茎の境目で繁殖すると、歯茎に炎症が起こります。

炎症が進むと歯茎が赤く腫れ上がり、触れるだけでも痛みを感じるようになります。

食事中や歯磨きの際に鈍い痛みがある場合は、歯茎の炎症が原因となっている可能性があります。 

歯周ポケット内で膿がたまっている

歯周病が進行すると、歯周ポケット(歯と歯茎の間の溝)が深くなり、内部に細菌や老廃物がたまりやすくなります。

さらに悪化すると、歯周ポケットの奥で膿が形成されるケースも少なくありません。 

膿がたまると内部の圧力が高まり、ズキズキとした強い痛みや拍動感を覚えることがあります。

噛んだときに歯を支える組織へ負担がかかっている

歯周病によって歯茎が弱くなると、噛む力に対して歯を支える歯周組織が耐えきれなくなり、痛みを感じることがあります。

とくに硬い食べ物を噛んだ際に鈍い痛みを感じる場合は、歯周組織への負担が大きくなっているサインです。

噛み合わせの問題が重なると、特定の歯に力が集中して症状が悪化する場合もあります。 

歯周病の進行で歯がぐらついている

歯周病が重度まで進行すると、歯を支える歯槽骨が吸収され、歯がぐらつき始めます。 

ぐらつく歯に噛む力が加わると、周囲の組織に強い負担がかかり、痛みを引き起こします。

知覚過敏のような痛みが出ることもある

歯周病で歯茎が退縮すると、本来歯茎に覆われていた歯の根元(歯根)が露出します。

歯根の表面にはエナメル質がないため、冷たいものや熱いものの刺激が神経に伝わりやすくなります。 

そのため、知覚過敏のようなキーンとした痛みを感じることがあります。

歯周病以外の病気が原因の場合もある

歯茎の痛みや腫れを感じたとき、必ずしも歯周病が原因とは限りません。

歯周病と似た症状を示す病気は他にもあります。 

  • 進行した虫歯が歯の神経に達して痛みを引き起こしている
  • 歯の根にひびが入る「歯根破折」
  • 親知らず周囲の炎症「智歯周囲炎」

自己判断で原因を決めつけず、歯科医院で検査を受けて正確な診断を得ることが大切です。

こんな痛みは要注意|歯科医院を早めに受診したほうがいい症状

歯周病に気づくポイント

「痛みがあるけれど、すぐに受診するべきか迷う」という方も多いのではないでしょうか。

以下のような症状が見られる場合は、歯周病がある程度進行していることが考えられます。

当てはまる項目があれば、できるだけ早い段階で歯科医院を受診しましょう。

受診すべき症状のチェックリスト

ズキズキと強く痛む

ズキズキとした拍動性の痛みは、歯茎の深い部分や歯周ポケット内で急性の炎症が起きているサインである可能性があります。

とくに安静にしていても痛みが続く場合や、夜間に痛みが増す場合は、感染が進行していることも考えられます。

ガマンして様子を見るのではなく、早めに歯科医院を受診してください。 

歯茎が大きく腫れている

歯茎が目に見えて膨らんでいる、触ると熱を持っているといった症状は、炎症が起きている状態です。

腫れが大きいほど内部で細菌感染が広がっている可能性が高く、自然に治まるのを待つのは望ましくありません。

腫れに伴い発熱や倦怠感がある場合も、早めに受診しましょう。

膿が出る・口臭が急に強くなった

歯茎を押すと膿が出て、口臭が急に強くなった場合は、歯周ポケット内に細菌感染が広がっている可能性があります。

膿が出ることで一時的に圧力が下がり痛みが軽減することもありますが、感染が消えたわけではありません。

放置すると症状が繰り返され、周囲の組織へのダメージが拡大するおそれがあります。

噛むと痛い・歯が浮いた感じがする

食事の際に特定の歯で噛むと痛みが走る、歯が浮いたような違和感があるという症状は、歯根膜に炎症が及んでいるサインの一つです。

歯根膜は噛む力を受け止めるクッションの役割を担っており、炎症が起きると噛むたびに痛みが生じます。 

痛みがなくても「浮いた感じ」が続く場合は、歯周病が進行している可能性を疑いましょう。

歯がグラグラする

歯のぐらつきは、歯を支える歯槽骨が大きく失われていることを示す深刻な症状です。

ぐらつきが大きいほど歯周病は進行しているため、治療の選択肢も限られてきます。

早期に受診すれば歯を保存できる可能性もあるため、早めに歯科医院で診察を受けましょう。

歯周病が痛いときに自宅でできる応急処置

歯周病の痛みに自宅でできる応急処置

歯周病の痛みは、根本的には歯科医院での治療が必要です。

しかし、すぐに受診できない場合もあります。 

ここでは、受診までの間に自宅でできる応急的な対処法を紹介します。

あくまでも一時的な処置であり、症状が落ち着いても必ず歯科医院を受診してください。

患部を冷やしすぎず炎症を落ち着かせる

腫れや痛みがあるときは、頬の外側から保冷剤をタオルで包んだもので軽く冷やすと、炎症が和らぐことがあります。

ただし、氷を直接当てるなど過度に冷やすと血行が悪くなり、かえって治りを妨げる場合があります。

「ほんのり冷たい」程度を目安に、短時間ずつ冷やすのがポイントです。

やさしく歯磨きをして口内を清潔に保つ

痛みがあると歯磨きをためらいがちですが、口腔内を清潔に保つことは炎症を悪化させないために重要です。

やわらかめの歯ブラシを使い、患部を刺激しないようにやさしく磨きましょう。

歯磨きが難しい場合は、歯磨きが難しい場合は、洗口液(マウスウォッシュ)で口をすすぐだけでも、口内を清潔に保ち、歯肉炎などの悪化を予防する効果が期待できます。 

市販の痛み止めは一時的な対処として使う

市販の鎮痛薬は、痛みを一時的に和らげる手段として有効です。

ただし、痛み止めはあくまで症状を抑えるためのものであり、歯周病そのものを治す薬ではありません。

痛みが治まったとしても、歯科医院での治療を受けるようにしましょう。

やってはいけないNG行動

痛む箇所を強い力で歯磨きすると、歯茎を傷つけて炎症をさらに悪化させることがあります。

気になるからといって指や舌で患部を触るのも、細菌を広げる原因になるため避けましょう。

痛みが一時的に引いたとしても、放置していて歯周病が自然に治ることはありません。

歯科医院への受診を先延ばしにしないことが重要です。

刺激物・飲酒・喫煙を避ける

辛いものや酸味の強い食べ物は、炎症を起こしている歯茎への刺激となり、痛みを悪化させるおそれがあります。

アルコールは血行を促進するため、腫れや痛みが増すことがあります。

喫煙も歯茎の血流を悪化させ、治癒を遅らせる要因になるため控えましょう。

痛みがある間は、やわらかく刺激の少ない食事を心がけることが大切です。

歯周病の痛みを放置するとどうなる?

歯周病を放置

「忙しいから」「少し痛みが引いたから」と受診を先延ばしにしてしまう方は少なくありません。

しかし、歯周病は放置すればするほど進行し、取り返しのつかない状態に至る可能性があります。

放置によって生じるリスクを正しく把握しておきましょう。

炎症が悪化し腫れや痛みが強くなる

歯周病を放置すると、炎症が慢性的に続き、腫れや痛みが繰り返し強くなります。

急性化すると歯茎が大きく腫れ上がり、日常生活に支障をきたすほどの痛みが生じることもあります。

初期の段階であれば比較的短期間で改善が見込めますが、慢性化するほど治療期間も長引く傾向にあります。

歯を支える骨(歯槽骨)が溶ける

歯周病の炎症が長期にわたって続くと、歯を支えている歯槽骨が徐々に吸収(破壊)されていきます。

歯槽骨は一度大きく失われると、自然に元の状態へ回復することはありません。

骨の吸収が進むと歯を安定させることが難しくなり、治療の選択肢も大幅に制限されてしまいます。

最悪の場合は抜歯が必要になることも

歯槽骨の吸収がさらに進行すると、歯を十分に支えられなくなり、最終的には抜歯が避けられないケースもあります。

日本人が歯を失う原因の上位に歯周病が挙げられていることからも、そのリスクの大きさがわかります。

「痛くなくなったから治った」と思い込まず、歯科医院で現状を確認してもらうことが、歯を長く残すための第一歩です。

歯周病による痛みは歯科医院でどう治療する?

歯周病の治療

「歯科医院での治療は痛そう」「何をされるかわからない」と不安を感じる方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、歯周病の治療は段階的に進められるのが一般的であり、初期段階であれば比較的負担の少ない処置で改善が見込めます。

ここでは、歯科医院で行われる歯周病治療の流れを順に紹介します。

検査(歯周ポケット・レントゲン・出血確認)

まずは口腔内の状態を正確に把握するため、以下のような検査が行われます。

  • 歯周ポケットの深さを測る「プロービング検査」
  • 歯槽骨の状態を確認する「レントゲン撮影」
  • 歯茎からの出血の有無を調べる検査

検査結果をもとに、歯周病の進行度が判定され、治療方針が決まります。

検査自体は短時間で終わるものがほとんどであり、大きな痛みを伴うことは通常ありません。

歯石除去・クリーニング

歯周病治療の基本となるのが、歯の表面に付着した歯石やプラーク(歯垢)の除去です。

これを「スケーリング」と呼びます。

専用の器具を用いて、歯ブラシでは取り除けない硬くなった歯石を丁寧に除去していきます。

歯石は細菌の温床となるため、除去することで歯茎の炎症改善につながるケースもあります。 

歯周ポケットの深部清掃

スケーリングだけでは除去しきれない歯周ポケット深部の歯石や感染した組織 を取り除く処置が「SRP」です。

歯根の表面を滑らかに整えることで、歯垢や歯石の再付着を防ぎ、歯茎の再付着(治癒)を促します。

必要に応じて局所麻酔を使用するため、処置中の痛みは抑えられます。

歯科ハミール本院では、痛いのが怖いという方もリラックスした状態で治療を受けていただけるよう、痛みへの配慮が特徴の一つです。

麻酔液の温度管理や、極細針の使用など、麻酔の際の痛み軽減に取り組んでいます。

進行例では外科的処置が必要になる場合も

SRPでも改善が十分に見られない重度の歯周病では、外科的な処置が検討されることがあります。

歯茎を切開して歯周ポケットの奥深くにある歯石や感染組織を直接除去する「フラップ手術」がその一例です。

症例によっては、失われた骨の再生を促す「歯周組織再生療法」が適用される場合もあります。

外科処置が必要になる前に治療を開始することで、治療負担を抑えやすくなります 

再発防止にはメンテナンスが重要

歯周病は治療後も再発しやすい病気です。

治療が完了した後も、定期的なメンテナンスの継続が欠かせません。

一般的には3〜6か月に一度のペースで歯科医院を受診し、歯石の除去や歯周ポケットの状態チェックを受けることが推奨されています。

自宅での丁寧なブラッシングと歯科医院でのケアを組み合わせることで、歯周病の再発リスクを大幅に下げることが可能です。

歯周病の痛みに関するよくある質問

よくある質問

歯周病の痛みについて、多く寄せられる質問をまとめました。

歯周病は自然に治りますか?

歯周病が自然に治ることはありません。

歯周病は細菌感染による炎症性疾患であり、原因となる歯垢や歯石を除去しなければ、症状は進行し続けます。

「痛みが引いた=治った」と思われがちですが、炎症が一時的に落ち着いただけの場合がほとんどです。

放置すれば再び悪化するため、歯科医院で治療を受けましょう。

歯周病でズキズキ痛むのは重症ですか?

ズキズキとした痛みは、歯周組織の深部で急性の炎症や膿の蓄積が起きている可能性を示しています。

必ずしも「重症」と断言はできませんが、軽度の歯周病で強い痛みが出ることは通常ありません。

中等度以上に進行しているサインと考え、早めに歯科医院で検査を受けてください。

痛みがなくなれば受診しなくてもいいですか?

痛みが消えたとしても、受診は必要です。

歯周病は痛みがなくても進行し続ける病気であり、痛みが消えても治ったわけではありません。

急性の炎症が一時的に沈静化しただけで、歯周ポケット内の感染や歯槽骨の吸収は続いていることがあります。

症状が落ち着いている段階で受診することが、早期治療につながります。 

市販薬だけで治せますか?

市販の鎮痛薬やうがい薬は、痛みの緩和や口腔内の衛生維持に一時的な効果はありますが、歯周病そのものを治す力はありません。

歯周病の治療には、歯石の除去や歯周ポケットの清掃など、歯科医院でしか行えない処置が必要です。

市販薬はあくまで受診までの応急手段と考えましょう。

赤崎 絢院長の総評|歯周病の痛みは放置せず早めの受診が大切

歯周病は初期段階では痛みが少なく、自覚症状のないまま進行しやすい病気です。

しかし、痛みが出ている場合は炎症や感染が進み、歯茎や歯を支える骨に影響が及んでいる可能性があります。

自宅でのケアはあくまで応急処置にとどめ、違和感や痛みがある場合は早めに歯科医院で診察を受けることが大切です。

歯茎の痛みや腫れ、出血などが気になる方は、症状が軽いうちに一度ご相談ください。

19-1-1024×512

愛知県半田市で歯医者をお探しなら「歯科ハミール本院」

名鉄「住吉町駅」より徒歩1分の歯医者

当院、医療法人歯科ハミールの分院も、今後共よろしくお願いいたします。

 この記事を監修した人