親知らず、つまり第三大臼歯(前から数えて8番前の歯)は、多くの人が直面するお口の中の問題です。
ここでは、親知らずが最高で何本生えてくるのか、またその影響や早めに抜いた方が良い理由について詳しく解説します。

目次
親知らずは最高何本生えてくるのか?

通常、親知らずは上下の左右にそれぞれ1本ずつ、計4本生えてきます。
しかし、個人差があり、全ての人に4本の親知らずが生えるわけではありません。
稀に親知らずが1本も生えない場合や、逆に複数本生えてくる場合もあります。私が以前見た方だと6本ありました。
医療法人歯科ハミールでは、口腔外科出身であったり経験値の多い歯科医師が在籍し、親知らずに関する様々な症例に対応しています。
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親知らずが引き起こすトラブル5選

親知らずが引き起こす可能性のあるトラブルには以下のものがあります。
- 親知らずによる口臭
親知らず周囲に食べ物やプラーク(汚れ)が溜まりやすく、これが原因で口臭が発生しやすくなります。 - 歯並びが乱れる
親知らずが正常に生えない場合、隣接する歯を押しのけて歯並びが乱れることがあります。 - 顎関節症
親知らずの生え方によって顎に負担がかかり、顎関節症を引き起こすことがあります。2番目に書いたように噛み合わせに影響が出るんですね。 - 親知らずの影響で虫歯になる
親知らずが虫歯になりやすい位置に生えると、隣接する歯も虫歯のリスクが高くなります。基本的には親知らずは一番奥なので虫歯になりやすい位置と呼ばれています。 - 細菌感染が広がる
親知らずの周囲で細菌感染が広がると、お口の中の神経は繋がっていますから口腔内全体に影響を及ぼすことがあります。
関連記事:親知らず抜歯後の痛みのピークは2〜3日目|抜歯後の痛みを抑える方法も解説
親知らずを早く抜いた方がいい理由3選

親知らずを早めに抜いた方が良い理由は以下の通りです。
- 骨が硬くなるから
年齢と共に顎の骨が硬くなり、抜歯が難しくなることがあります。若いうちに抜くことでリスクを減らせます! - 抜歯後の回復に時間がかかる
親知らずの抜歯後は、回復に時間がかかることがあり、元気なうちに早期の対応が望ましいです。 - 虫歯や歯周病のリスクが高くなる
親知らずが生えていることで、虫歯や歯周病のリスクが高まるため、早めに処置を行うことでリスクを減らせます。 - 矯正治療しやすくなる
親知らずを抜くことのメリット

親知らずを抜くことには以下のメリットがあります。
- 痛みや不快感の軽減
抜歯により親知らずに関連する痛みや不快感が解消されます。 - 口腔衛生の向上
親知らずを抜くことで、口腔内の清掃がしやすくなり、全体的な衛生状態が向上します。 - 虫歯や感染の予防
親知らずが原因で発生する可能性のある虫歯や感染を防ぐことができます。
親知らずを抜くことのデメリット

親知らずを抜くことには以下のデメリットもあります。
- 回復に時間がかかる
抜歯後の回復には数日から数週間かかることがあり、一定期間は痛みや腫れが続く可能性があります。普通抜歯ですと短期間で終わることも多いですが…… - 神経麻痺・多量の出血リスクがある
抜歯時に神経を損傷するリスクや、多量の出血が発生する可能性もあるため、CTといった立体画像をとって適切な治療が必要です。
親知らずの対処法

親知らずが生えた際の対処法には、様々なアプローチがありますが、最も重要なのは定期的な歯科検診の実施です。以下に、対処法の詳細を解説します。
- 定期的な歯科検診の重要性
- 親知らずが生えた際の一般的な治療法
順番に解説します。
定期的な歯科検診の重要性
親知らずが問題を引き起こす前に、早期に対応するためには定期的な歯科検診が必須です。歯科医師はレントゲンを使用して親知らずの位置や成長の状態を評価し、将来的に問題を引き起こす可能性が高い場合には早期の介入を勧めることがあります。
親知らずが生えた際の一般的な治療法
親知らずが生えた際の一般的な治療法 は以下のとおりです。
抜歯のタイミング
親知らずが他の歯に悪影響を及ぼす場合、または痛みや感染の原因となっている場合には抜歯が推奨されます。
抜歯の最適なタイミングは、個々の状況により異なりますが、一般的には問題が顕著になる前に行うことが望ましいです。
抜歯の方法
抜歯は局所麻酔を使用して行われ、親知らずの位置や埋没具合によっては複雑な手術が必要になることもあります。
手術後は痛みや腫れを管理するための指示が歯科医師から与えられます。
抜歯を避けるための予防策や注意点
抜歯を避けるための予防策や注意点は以下のとおりです。
口腔衛生の徹底
親知らずの周囲は清潔に保つことが難しいため、定期的に歯ブラシやデンタルフロスを使って清掃することが重要です。
定期的な歯科検診
親知らずの成長をモニタリングし、潜在的な問題を早期に発見するためには、定期的な歯科検診が不可欠です。
早期対応
親知らず周囲の軽度の痛みや腫れも見過ごさず、初期の段階で歯科医師に相談することが、大きな問題に発展するのを防ぐ鍵となります。
親知らずの対処は個々の状況によって異なるため、自分自身の状態を正確に理解し、適切な対応を取ることが大切です。
歯科医師の指示に従い、必要に応じて適切な治療を受けることが、健康的な口腔環境を維持するためには欠かせません。
親知らずについてのよくある質問

親知らずに関するよくある質問とその回答は以下の通りです。
親知らずを4本抜いても大丈夫なのか?
一般的には4本同時に抜歯することも可能ですが、患者様の状態に応じた適切な対応が必要です。保険治療の関係で厚生労働省の指示に従って、算定させていただきます。
親知らずが臭いのはなぜ?
親知らずが生えている部位に食べかすが詰まりやすく、これが原因で口臭が発生することがあります。あとは汚れで虫歯にもなりやすいんですね。
親知らずを抜いた後の腫れはいつまで続くのか?
抜歯後の腫れは通常1週間程度で治まることが多いですが、個人差がありますので、治療後のケアが重要です。かなりの難抜歯では2週間続くこともございます。
親知らずが生えない人もいるのか?
親知らずが全く生えない人もいます。これは遺伝的な要因や顎の骨の発育状況によります。生えない方が楽ですよね!
まとめ【親知らずは上下の左右にそれぞれ1本ずつ、計4本生えてきます】
親知らずの生え方やその取り扱いには個人差がありますが、早めに対処することで多くのトラブルを未然に防ぐことができます。
医療法人歯科ハミールでは、親知らずに関する豊富な知識と経験を持った歯科医師が、患者様一人ひとりに最適な治療を提供していますので、ぜひお気軽にご相談ください!
まずは相談だけでも大丈夫ですよ。