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歯科ハミール本院の記事詳細

2025/03/05

【医師監修】親知らずで発熱する原因|抜歯後の注意点も解説

親知らずの萌出や抜歯に伴う発熱は、患者さんにとって大きな不安要素となります。

発熱は通常、体内で何らかの炎症反応が起こっているサインであり、親知らずの状態や抜歯後のケアに問題がある可能性を示しています。

本記事では、親知らずが原因で発熱する理由や、抜歯後に発熱を予防するための方法について、歯科ハミール本院の赤崎絢院長監修のもと、専門的な知識を交えながら詳しく解説します。

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歯科ハミール本院は、愛知県知多半島の半田市に位置し、名鉄住吉町駅から徒歩1分というアクセスの良さが魅力です。

1991年の創業以来、地域の皆様に寄り添った医療を提供しており、親知らずの抜歯や難症例の対応にも豊富な経験を持っています。

患者さんが安心して通える環境を整え、快適で安全な治療を行っております。親知らずに関するお悩みをお持ちの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

親知らずで発熱する原因

親知らずで発熱する原因

親知らずが原因で発熱するケースは、理由として以下の4種類のような場合が多いです。個別の審査診断と治療が必要であり、放置すると症状が悪化することもあるため注意が必要です。

  • 智歯周囲炎(pericoronitis)
  • 親知らずの萌出時の圧迫
  • 虫歯や歯周病の進行
  • 親知らず抜歯後の感染症

順番に解説します。

1. 智歯周囲炎(pericoronitis)

親知らずが完全に生え切らず部分的に歯肉の中に埋まっている場合、歯肉の一部が歯に覆いかぶさる形となり、細菌が溜まりやすくなります。

この状態を智歯周囲炎と言い、炎症が進行すると腫れや痛みを伴い、さらに感染が広がることで発熱を引き起こすことがあります。

放置すると膿が溜まり周囲の組織に広がる可能性があり、歯科医師の判断で早期の対応が必要です。

2. 親知らずの萌出時の圧迫

親知らずがナナメや水平方向に生えてくる場合、隣接する歯や歯根に圧力をかけてしまうことがあります。

この圧迫によって歯肉や顎骨が刺激され、炎症反応が起こることで発熱が生じることがあります。

このようなケースでは、歯科医師による診察とレントゲン撮影を行い、適切な治療方針を決定することが求められます。

3. 虫歯や歯周病の進行

親知らずはどうしても奥まっている磨きにくい位置に生えるため、虫歯や歯周病が発生しやすいです。

親知らずの周囲に炎症が広がりやすくなり、歯髄炎や歯根膜炎を引き起こし、これらが進行すると全身の免疫反応として発熱が生じることがあります。

親知らずの虫歯が疑われる場合は、早めに治療を受けることが重要です。

4. 親知らず抜歯後の感染症

抜歯後の傷口に細菌が感染すると、化膿して発熱が生じることがあります。

抜歯後の適切なケアが行われていない場合や、免疫力が低下している状態では、感染が進行しやすくなります。

歯科医師から処方された抗生物質を正しく服用し、うがい薬などで口腔内を清潔に保つことが予防に繋がります。

関連記事:親知らずを放置するとどうなるのか?痛み始めたときの対処法も解説

親知らず抜歯後に頭痛や発熱がおこる原因

親知らず抜歯後に頭痛や発熱がおこる原因

親知らずの抜歯後に、頭痛や発熱が起こる場合があります。これは以下のような原因によるものです。

  • 抜歯後の炎症反応
  • ドライソケット(dry socket)
  • 感染症の発生

順番に解説します。

1. 抜歯後の炎症反応

抜歯は外科的な手術の一種であり、歯肉や顎骨に対する侵襲を伴います。

このため、術後に一時的な炎症反応が起こり、痛みや腫れ、場合によっては発熱が生じることがあります。

通常、このような炎症反応は数日以内に治まりますが、症状が長引く場合は感染症の疑いがあるため、歯科医師の診察を受けることが必要です。

2. ドライソケット(dry socket)

ドライソケットとは抜歯後の傷口に形成される血餅(血の塊)が取れてしまうかそもそも無くて、骨が露出してしまっている状態です。

これにより強い痛みと共に発熱が生じることがあります。特に下顎の親知らずの抜歯後に発生しやすく、予防として術後のケアが重要です。

ドライソケットは非常に強い痛みを伴うため、早急な処置が求められます。

3. 感染症の発生

抜歯後の傷口に細菌が侵入すると、感染症を引き起こし、発熱や頭痛、強い腫れが生じることがあります。

感染症は放置すると重篤な合併症を引き起こす可能性があるため、抗生剤の服用と適切な処置が必要です。

歯科ハミール本院(愛知県知多半島 歯医者)では、術後の感染予防のため、患者さんに個別にブラッシング指導など予防方法を指導させてもらっています。

関連記事:親知らずの抜歯が腫れやすい理由とは?腫れたときの対処法も解説

抜歯後に熱が出ないための条件

抜歯後に熱が出ないための条件

抜歯後に発熱を防ぐためには、以下の条件を守ることが重要です。

  • 歯の周りの骨や歯茎に負担をかけない
  • 抜歯時間が短い
  • 少しでも違和感・不安があれば歯科医院に相談する

順番に解説します。

1. 歯の周りの骨や歯茎に負担をかけない

抜歯の際に周囲の骨や歯茎に過度な負担をかけると、術後の炎症が強くなり、発熱の原因となります。

歯科ハミール本院(愛知県半田市 歯医者)では、術前に精密な診断を行い、抜歯の難易度を評価した上で、最適な方法を選択しています。

また、術中には最小限の侵襲で抜歯を行い、患者さんの負担を軽減することをドクター陣が念頭においております。

もちろん場合によっては侵襲をかけずに抜歯が難しい時もあります。

2. 抜歯時間が短い

抜歯に時間がかかると、それだけ周囲の組織へのダメージが大きくなり、術後の炎症や発熱のリスクが高まります。

歯科ハミール本院(愛知県半田市 歯科)では、絢院長を初めとする経験豊富な医師が迅速かつ安全に抜歯を行い、術後のリスクを最小限に抑えます。

特に難抜歯の場合でもCTを用いて的確な処置を行うことで、患者さんの不安を軽減します。

3. 少しでも違和感・不安があれば歯科医院に相談する

抜歯後に少しでも違和感や不安を感じた場合は、早めに歯科医院で相談することが大切です。

抜歯後の痛みや腫れ、発熱が長引く場合は、何らかの異常がある可能性があります。

歯科ハミール本院では、術後の経過観察をしっかりと行い、患者さんの不安を解消するためのアフターケアを提供しています。

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親知らず抜歯後の注意点

親知らずの抜歯後は、適切なケアを行い、発熱や合併症を予防することが重要です。以下の注意点を守り、術後の経過を良好に保ちましょう。

  • 飲酒、運動などの血行が促進される行為を控える
  • やわらかい食事を心がける
  • 処方された抗生剤を飲み切る
  • 患部を舌や指でさわらない

順番に解説します。

1. 飲酒、運動などの血行が促進される行為を控える

抜歯後はとにかく血行が促進されると出血や腫れ、発熱の原因となるため、飲酒や激しい運動は避けましょう。

また熱いお風呂に長時間浸かることや、サウナも控えるようにしましょう。

血流が増えることで、傷口の治癒が遅れたり、血餅が剥がれるリスクが高まります。

2. やわらかい食事を心がける

抜歯後の傷口を刺激しないように、やわらかい食事を摂ることが大切です。

おかゆやスープ、ヨーグルトなど、噛まずに食べられるものを選びましょう。

固い食べ物や辛いもの、酸味の強いものは傷口を刺激し、出血や痛みを引き起こすことがあるため、できるだけ避けるようにしてください。

3. 処方された抗生剤を飲み切る

抜歯後には、感染予防のために抗生物質が処方されることがあります。

処方された薬は、途中で自己判断で中止せず最後まで飲み切ることが重要です。抗生物質を飲み切らないと、細菌が完全に除去される前に、再感染や発熱の原因となる可能性があります。

4. 患部を舌や指でさわらない

抜歯後の傷口は非常に刺激に弱い状態です。

指や舌、何かしらのもので触れると、傷ついたりして細菌が侵入し、感染のリスクが高まります。

また、傷口が刺激されて血餅が剥がれ、ドライソケットになる可能性もあります。

患部にはできるだけ触れず、口腔内を清潔に保つことが大切です。

親知らず抜歯後に気をつけること【半田市|歯科ハミール本院 赤崎絢院長 監修】

親知らずを放置すると起こること

親知らずを抜かずに放置すると、以下のようなリスクがあります。早めの診断と治療が必要です。

  • 虫歯・歯周病リスクが高まる
  • 周囲の歯に悪い影響を与える
  • 急に痛み出す

順番に解説します。

1. 虫歯・歯周病リスクが高まる

親知らずは、歯ブラシが届きにくいため、磨き残しが発生しやすく、虫歯や歯周病のリスクが高まります。

特に、部分的に埋まっている親知らずは、周囲に食べかすやプラークが溜まりやすく、炎症を引き起こすことが多いです。

虫歯や歯周病が進行すると、痛みや腫れだけでなく、発熱を伴うこともあります。

2. 周囲の歯に悪い影響を与える

親知らずが斜めや水平に生えている場合、隣接する第二大臼歯に圧力をかけ、歯並びを乱したり、歯の根にダメージを与えることがあります。

また、親知らずが正常に萌出していない場合、咬合のバランスが崩れ、顎関節症の原因となることもあります。

3. 急に痛み出す

親知らずは、特に症状がなくても突然痛み出すことがあります。

これは、智歯周囲炎や虫歯、歯周病の急性化によるもので、発熱や顔の腫れを伴うこともあります。

急な痛みや腫れを防ぐためには、定期的な歯科検診を受け、親知らずの状態を把握しておくことが重要です。

「親知らず 発熱」で検索する人のよくある質問

「親知らず 発熱」で検索する人のよくある質問

親知らずや抜歯後の発熱に関する質問は患者さんから多く寄せられています。以下に、よくある質問とその回答を紹介します。

  • 親知らず抜歯後に発熱したらどうすればいいですか?
  • 抜いた次の日の消毒は必要ですか?
  • 穴はいつふさがりますか?
  • いつ縫った糸を取りますか?また、抜糸は痛いですか?
  • 早く治すにはどうしたらいいですか?
  • 智歯周囲炎の抗生物質は何日で効きますか?

順番に解説します。

1. 親知らず抜歯後に発熱したらどうすればいいですか?

抜歯後に発熱が生じた場合、まずは安静にし、十分な水分を摂ることが大切です。基本的に軽度の発熱(37.5℃以下)であれば、体を休めることで自然に治まることが多いです。発熱が続く場合や38℃以上の高熱が出た場合は、感染症の可能性があるため、すぐにかかりつけの歯科医師に相談してくださいね。

2. 抜いた次の日の消毒は必要ですか?

抜歯後の翌日に消毒を行うことは、感染予防のために重要です。

ほとんどの場合、抜歯された歯科医院で抜歯後の消毒と経過観察を行います。自己判断でうがいや消毒を行うのは、逆に傷口を刺激することになるため、念の為歯科医師の指示に従いましょう。

3. 穴はいつふさがりますか?

抜歯後の穴(ソケット)は、通常2〜3週間で歯茎が覆われ、数ヶ月で完全に骨が再生します。

しかし、親知らずの位置や抜歯の難易度によって個人差があります。

穴が完全に閉じるまでは、食べ物が詰まりやすいため、清潔に保つことが大切です。

4. いつ縫った糸を取りますか?また、抜糸は痛いですか?

縫合した場合、通常は1週間から10日後に抜糸を行います。抜糸はほとんど痛みを伴わず、短時間で終わります。

自己判断で糸を触ったり、引っ張ったりしないようにしましょう。抜糸後は、引き続き歯茎のケアを行いましょう。

5. 早く治すにはどうしたらいいですか?

抜歯後の回復を早めるためには、以下のポイントに注意しましょう。

  • 安静にする:無理な動きや運動は避け、できるだけ体を休めましょう。
  • バランスの良い食事:病気の時と同じくできるだけ栄養バランスの取れた食事を心がけ、免疫力を高めてください。
  • 適切な口腔ケア:優しくゆっくりうがいを行い、口腔内を清潔に保ちましょう。
  • 禁煙・禁酒:喫煙や飲酒は回復を遅らせるため、避けましょう。

6. 智歯周囲炎の抗生物質は何日で効きますか?

智歯周囲炎に対する抗生物質は、通常服用開始から2〜3日で効果が現れ始めます。

痛みや腫れが和らいできた場合でも、処方された分を全て飲み切ることが重要です。

自己判断で中断すると、再感染や抗生物質耐性菌の発生リスクが高まります。

まとめ【親知らずで発熱する原因を理解しましょう】

親知らずは、その萌出や抜歯に伴い様々なトラブルを引き起こすことがあります。

発熱はその中でも特に不安を感じやすい症状の一つです。歯科ハミール本院(半田市 歯医者)では、親知らずに関する豊富な経験をもとに、患者さん個別に沿った最適な治療を提供しています。親知らずの発熱や痛みでお悩みの方は、ぜひご相談ください。

私たちのクリニックは、半田市にあり、名鉄住吉町駅から徒歩1分とアクセスが良く、地域の皆様にとって通いやすい環境を整えています。

ご自身の歯の健康を守るため、定期的な検診と早期の治療を心がけましょう。

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