HANDA COLUMN

歯科ハミール本院の記事詳細

2025/07/08

「歯医者が苦手」と感じるあなたへ 不安の正体とその向き合い方

「できるだけ歯医者には行きたくない」「どうしても怖い気持ちが先に立つ」——そう感じている方は、実は少なくありません。では、その“行きたくなさ”の背後にはどんな理由があるのでしょうか?ここでは、多くの方が抱えやすい4つの不安と、それぞれの対処法をご紹介します。

昔のイヤな記憶がよみがえる
  1. 昔のイヤな記憶がよみがえる
    以前の治療で「痛かった」「怒られた」などのつらい経験があると、その記憶が頭から離れず、足が遠のくのは自然なことです。しかし現在では、麻酔技術や治療機器の進歩により、ほとんど痛みを感じずに済む治療も増えてきました。過去の記憶にとらわれず、「今回は痛みが心配です」と伝えることで、配慮ある対応が期待できます。
  2. 口の中を見られるのが恥ずかしい
    「こんなに虫歯があったら恥ずかしい」「ちゃんと磨けてないと思われたらどうしよう」そんな気持ちがブレーキになることもあります。けれど歯科医師は、毎日さまざまな症状の患者さんと向き合っており、状態を責めることはありません。どんな状態でも「今ここから治していこう」という姿勢で接してくれます。まずは勇気を出して、相談だけでもしてみましょう。
  3. あの匂いや音が苦手
    独特な薬品の匂いや、キーンという機械音に不快感を覚える方も多いでしょう。最近では空調や消臭、静音機器の導入により、環境に配慮したクリニックも増えています。不安があれば事前に医院に確認したり、耳栓を活用するのもひとつの方法です。
  4. 予約の手間が面倒
    忙しい日々のなか、いちいち電話で予約を取るのが億劫……そんな声もよく聞きます。ですが今では、ネット予約やLINEでのやり取りに対応している歯科医院も増加中。自分のライフスタイルに合った通いやすい医院を選ぶことが、継続的な受診への第一歩になります。

歯科を避け続けた場合のリスクとは?

歯科を避け続けた場合のリスクとは?

不安な気持ちから通院を先延ばしにすると、思わぬデメリットが生じることもあります。以下のような問題には、早めの対処が大切です。

◆ 大切な歯を失う可能性
虫歯や歯周病を放っておくと、神経まで菌が入り込み、最悪の場合、抜歯せざるを得なくなることも。早期治療なら最小限の処置で済むケースが多いため、気になる症状があれば早めの相談を。

◆ 治療が長引く
初期段階での治療なら数回で終わることが多いですが、進行していると治療工程も多くなり、通院回数が増えてしまいます。短期間で治したい方こそ、早めの受診が肝心です。

◆ 費用がかさむ
治療が複雑化すれば、その分費用も高くなります。詰め物・被せ物・抜歯後の補綴など、後からかかるコストを抑えるためにも、症状が軽いうちの治療が経済的です。

虫歯の多さを恥ずかしがらないで

虫歯が多いことを気にして、歯医者に行くのをためらっていませんか?でも、医療の場に“恥ずかしい”という感情は必要ありません。どんな状態であっても、歯科医師はその改善に全力を尽くしてくれます。

「どうせ怒られるから行きたくない」と感じていた方も、実際に受診してみると「もっと早く来ればよかった」と思うケースは少なくありません。

まずは一歩だけ、踏み出してみよう

歯医者に対して苦手意識を持つことは決して珍しくありません。ですが今の歯科医療は、患者の気持ちに寄り添った「優しい治療」を大切にしています。無理に治療を始める必要はありません。まずは話を聞いてもらうだけでも構いません。

あなたの不安を理解してくれる歯医者は、きっと見つかります。今の自分のために、そして未来の健康のために、小さな一歩を踏み出してみませんか?